ホンオフェ(エイの刺身)
- 価格帯
- 7,000W~
- 分類
- 珍
- 辛さ目安

発酵させて食べる珍しい刺身
ホンオフェはエイの一種であるガンギエイの刺身です。ホンオは「洪魚」と書いてガンギエイのこと、フェが「刺身」です。新鮮なエイをそのまま刺身にすることもありますが、甕(かめ)などで保存し、発酵させたものを刺身として食べるのが有名です。
エイは死後に自家発酵を始め、体内にアンモニアを生成する珍しい魚です。その香りを楽しむことに主眼が置かれた料理が、ホンオフェ。鼻を突き抜けるようなアンモニア臭がするため、韓国人でも苦手とする人は多く、珍味として扱われています。
ホンオフェは主に全羅道(チョルラド)で食べられており、全羅道では結婚式などの宴席に欠かさず出されるといわれています。ガンギエイの主産地は木浦(モッポ)市で、木浦から100km弱の黒山島(フクサンド)で獲れたガンギエイは、最高級品として珍重されています。
ホンオフェを豚肉とキムチと一緒に
新鮮なエイの刺身に臭いはなく、とうがらし酢味噌のたれをつけて食べたり、ねぎなどの薬味とともに和えて食べます。コリコリとした歯触りと、とうがらし酢味噌のさっぱりした辛さがよく合い、また辛く味つけをしたホンオフェはピビンネンミョン(辛い薬味だれをかけ混ぜて食べる冷麺)の具として食べられています。こちらはフェネンミョンという名前でよばれる麺料理のひとつです。
発酵して臭いが出たホンオフェは、ゆでた豚と、発酵が進んですっぱくなった白菜キムチで巻いて食べるのが一般的です。アンモニア臭を中和するとともに、豚肉の甘みとキムチの酸味が、ホンオフェのうまみを引き立たせるといいます。この三者の相性が非常によいことから、この組み合わせをサマプ(三合)、またはホンオサマプとよび、飲食店でもこの名前でメニューに載っていることがあります。
結婚式に欠かせない刺身
全羅南道(チョルラナムド)の結婚式に欠かせない重要な料理といわれているのが、ホンオフェです。結婚式の招待側が、「すばらしいホンオフェを用意しています」といえば、客は遠くからでも駆けつけるといわれているほど。日本でも、広島や岡山など海から遠い山間部では、村祭やお正月、結婚式などお祝いの席で、ホンオフェ同様、独特の臭いがするエイやサメを食べる習慣が残っています。



